フェレットのリンパ腫(癌)とは

フェレットのリンパ腫(癌)

副腎腫瘍、インスリノーマとならんでフェレットの三大疾患の一つと言われているのがリンパ腫です。

リンパ腫とは、簡単にいうと血液の癌のことです。

免疫機能を司る白血球である血液細胞のリンパ球が腫瘍化し、血液中やリンパ節、脾臓、肝臓、腎臓、腸管、骨髄、脊髄など、あらゆる部位で増殖します。

病気の原因は、ウイルスや遺伝的なものではないかと言われていますが、科学的な実証はされていません。

リンパ腫の増殖を阻止することができないと、リンパ腫は進行性に体を蝕み、最終的には命を落としてしまいます。

年齢の若いフェレットは急激に悪化することが多く、高齢のフェレットは慢性経過をたどる事が多いようです。

非常に多くみられる疾患でありながら、血液検査やエコーで異常がみつからないなど、フェレットのリンパ腫は正確な診断が困難な疾患です。

悪性のリンパ腫と判断された場合は、そのフェレットは一生この病気と付き合うことになります。

抗がん剤治療により一時的にシコリが消えることはありますが、癌細胞はなくなりません。

治療はできる限り癌細胞を減らし、病気の進行を遅らせてあげることです。

治療法は飼い主によって選択できます。

病気について理解し、納得したうえで治療を行っていくとよいでしょう。

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リンパ腫の症状

リンパ腫は増殖をした部位により症状が変わってきます。

共通しておこる症状としては、

●食欲不振

●元気消失

●体重の減少

●微熱

●貧血

などがあげられますがリンパ腫特有の症状ではありません。

他にも下記のような症状が現れることもあります(すべてのフェレットで認められるわけではありません)。

少しでもおかしいと感じたら動物病院に行くことをおすすめします。

●脾臓の腫大

●衰弱

●咳

●呼吸困難

●下痢、嘔吐

●黄疸

●体表リンパ節の腫大(下顎、頚部、脇、内股の付け根、膝のうらなど)

●後ろ足の麻痺

●腹部(胃またはリンパ節)の腫瘤

全身の血液が流れているあらゆる部位にリンパ腫は発生しますが、代表的なものはこちらです。

【多中心型リンパ腫】

体の表面のリンパ節やお腹の中のリンパ節などが腫れてきます。

肩や腋の下、顎、股、大腿部の皮の下にあるリンパ節がシコリとして触れるようになります。

【消化器型リンパ腫】

胃や腸管に腫瘍ができ、お腹の中のリンパ節が腫れてきます。

下痢、血便、嘔吐が続きますが、リンパ腫が原因の場合は、下痢止めなどのお薬では治りません。

【縦隔型リンパ腫】

肺の間のリンパ節が大きく腫瘍化し、大きくなると咳が出たり胸水により呼吸困難になることがあります。

【5脊髄リンパ腫】

脳神経系に腫瘍ができることで神経症状がおこり、痙攣や麻痺などの症状が現れます。

【骨髄リンパ腫】

血液を造る骨髄にリンパ腫が発生し、それにより貧血や顔色が悪くなったり、出血が止まらなくなります。

【皮膚型リンパ腫】

フェレットでは稀ですが、皮膚にできるリンパ腫で、見た目は皮膚病や外傷に見える場合もあります。

リンパ腫の診断方法

病院によって診断方法は異なりますが主に一般的な健康診断を行います。(触診、視診、血液検査、レントゲン検査、エコー検査)

シコリが見つかればリンパ腫かどうかの検査を行います。

治療法

残念ながらリンパ腫は完治できない病気です。

基本的には外科手術ではなく、(シコリを摘出する事によって延命が期待できる場合は外科手術を行うことがあります)、抗がん剤治療となります。

使用する薬剤は数種類の抗がん剤です。

しかし、血液中の腫瘍を完全に除去する事はできないため、抗がん剤治療は、状態によって治療間隔を伸ばす事はできても、治療自体は一生続きます。

1回の抗がん剤の費用は病院にもよりますが平均で一~二万円。

投与間隔も開始した頃は短いです。

その他の治療法はプレドニゾロンレドニゾロンの単独投与です。

抗がん治療を行うかどうか、どのような治療を決断するのかは獣医さんとご家族でよく相談する必要があります。

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今回の記事が少しでもお役に立てたら幸いです。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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