フェレットによく起こる副腎腫瘍の治療とは

副腎腫瘍とは

フェレットの中で発生頻度の高い疾患の1つに副腎腫瘍があります。

腎臓の近くには様々な種類のホルモンを作る副腎という左右1対の小さな器官があります。

副腎腫瘍は、この副腎の片方または両方が腫瘍化または肥大化し、性ホルモンが過剰に分泌されることによって貧血、脱毛やかゆみ、外陰部の腫れ(メス)、オスは前立腺の肥大により排尿障害(尿が出にくくなる)などの様々な症状が起こります。

貧血や外陰部の腫れはメスのフェレットに多く、排尿障害はオスのフェレットに多いです。

また、脱毛はメス・オス問わず現れる症状です。

フェレットが副腎腫瘍の場合、どちらか片方の副腎が腫瘍化しているのは約70%で、両方の副腎が腫瘍化しているものは約30%です。

腫瘍には病理学的に過形成、腺腫、腺癌の3種類に分類され、腺癌は悪性です。

なぜ、フェレットに副腎腫瘍が多いかはまだはっきりわかっていませんが、何らかの要因によって腫瘍化が始まり、大型化しながら良性の腺腫から腺癌へと移行していきます。

副腎疾患は早期に発見、早期に治療を始めることによってうまく付き合っていけるケースも少なくありません。

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症状

ほぼ全ての症状は副腎腫瘍から分泌される性ホルモンの作用による症状となります。

■進行性脱毛

副腎腫瘍のフェレットの約90%に発生すると言われています。

脱毛は一般的には腰やシッポから始まりますが、頭や背の部分が脱毛する場合もあります。

地肌の露出する範囲が急激に広がるケースもあれば、ゆっくりと薄毛の範囲が広がるケースもあります。

■外陰部の腫脹(メス)

脱毛と並んでよくある代表的な症状であり、女性ホルモンの作用による症状となります。

分泌物が見られることもあります。

■排尿障害(オス)

前立腺が肥大して尿道を圧迫し尿が出にくくなります。

■体臭が増す

皮脂分泌の増加によります。

■性的行動

首筋を噛んで組んだり伏せたりするなど発情期のような行動をとったり、気性が荒くなることもあります。

■痩せる

筋力が低下することによってふらついたりします。

■貧血

■マーキング

少量の尿をトイレ以外の場所で多くするようになります。

■乳頭が目立つようになる。(赤くなる)

これらの症状はすべてみられるわけではありません。

このうち排尿障害と貧血は生命にかかわる重大な症状です。

副腎疾患の治療

フェレット

内科療法・外科療法の2種類あります。

若いフェレット(5歳くらいまで)、ほかの病気を併発していない、健康状態がよいなど、手術が適応できる条件を満たしている場合は、基本的に外科手術により副腎を摘出します。

それ以外の場合内科療法を選択します。

●内科治療

手術できない場合は、月に1回ホルモンの注射(リュープリン)を行います。

これにより副腎からの性ホルモンの分泌が抑制され、発毛が始まったりマーキングなどの性ホルモンに起因する症状が消失します。

もともとの原因である腫瘍を手術によって取り除かない限り、内科療法では完治は望めません。

内科療法によって外見上の症状が改善しても腫瘍が大きくなっている場合もあります。定期的な健康診断をおすすめします。

●外科的治療

腫瘍化した副腎を手術によって切除します。

腫瘍が一方の副腎で完全に切除できれば完治します。

しかし腫瘍が一定以上の大きさになると、周りの血管や臓器とくっついてしまい、手術をしても完全摘出が難しくなることが多いです。

また両方の副腎を摘出することはできないため、両側の副腎に腫瘍がある場合には完治は難しいでしょう。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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